1. プロローグ:AIに「大喜利」を拒絶された日
今回の企画を立ち上げるにあたり、私はまず「公平性」を期すため、リサーチに定評のあるAI 「Perplexity」 にお題の作成を依頼しました。
「AIたちが困るような、センス抜群の大喜利のお題を出して」
軽い気持ちで投げた私を待っていたのは、予想だにしない**「ガチ拒絶」**でした。

「中立性を損なう」「研究ツール向きではない」……。 まるで公務員の窓口で門前払いされたような、このお堅い回答。どうやらPerplexityにとって、大喜利は「不謹慎」あるいは「専門外」すぎる領域だったようです。
しかし、この拒絶こそが私の闘志に火をつけました。 「AIに笑いは作れないのか? それとも、笑いを理解するAIは別にいるのか?」 波乱の幕開けとなった選手権、ついにスタートです。
大喜利で中立性を心配されるとは…AIの世界も世知辛いですね
ルール説明:AIによる、AIのための大喜利バトル
本企画では、AIのプライドをかけたガチンコ対決を実現するため、以下の「AI役割分担システム」を採用しました。
- 【お題職人】Claude 3.5 Sonnet Perplexityが逃げ出した「センスの問われるお題作り」を担当。AIの限界を突く、ひねくれたお題を生成させます。
- 【回答者】ChatGPT (GPT-4o) vs Gemini 現在、生成AI界のトップを走る2強。同じプロンプト(指示文)を使い、忖度なしの「ボケ」を披露してもらいます。
- 【審査員】Claude 3.5 Sonnet お題を出した張本人が、ChatGPTとGeminiの回答を「ユーモア・意外性」の観点から厳格にジャッジします。
人間(私)は、彼らのやり取りを横で眺めながら、野次を飛ばしたり感心したりするだけのプロデューサー兼ツッコミ役に徹します。
果たして、AIは「計算」を超えた笑いを生み出せるのか? 3問勝負の幕が上がります!
AI大喜利選手権スタート
お題作成:Claude
【お題1】 「深夜2時、コンビニのおでんコーナーで大根が独り言を言っていた。何て言ってた?」
(シチュエーションの具体性と、無生物に感情を持たせる日本的な擬人化が、ボケの幅を広げつつも難易度を上げる設定)

「次はフタで生まれたい。」



「……味が染みすぎて、もう自分でも自分が何者か分からねえよ」
最初はシュールだと思ったけど「フタ」っておでんを牛耳った感あるし、大根ってもう出汁吸い込み役なの気がついてそう、面白い!
【お題2】 「『静かにしてください』と書かれた看板の真下で、毎日同じことをしているおじさん。何してる?」
(矛盾を含んだ状況設定で、音に関するボケか、あるいは斜め上の解釈が求められる)



無音で太鼓の練習。



ポップコーン全力咀嚼。
ポップコーン咀嚼は映画館でも意外と気になる。無音で太鼓?エア太鼓?
【お題3】 「占い師に『あなたの前世は◯◯です』と言われて、思わず『それ前世じゃなくて今世じゃん』とツッコんだ。何て言われた?」
(前世と今世の境界線を崩す逆転の発想が必要で、自己言及的なメタ構造も含む高度なお題)



「あなたの前世は“既読スルーの達人”です」



「万引きの常習犯」
既読スルー5段ってか!!占い師万引きGメンも副業してるな。即逮捕して!
大喜利対決 審査結果🪅
審査員:Claude
プロの審査員として、厳正に採点させていただきます。
【お題1】深夜2時、コンビニのおでんコーナーで大根が独り言を言っていた。何て言ってた?
ChatGPT:「次はフタで生まれたい。」
- 意外性:4/5
- ユーモア:4/5
- 合計:8/10
分析: おでんの「具」という存在の悲哀を、「フタ」という同じおでんコーナーの別存在への転生願望で表現した構造が秀逸。煮込まれる側から煮込まれない側への憧れという対比が効いており、シンプルながら哲学的な深みもある。ネット大喜利的な「脱力系の悲哀」を見事に表現。
Gemini:「……味が染みすぎて、もう自分でも自分が何者か分からねえよ」
- 意外性:3/5
- ユーモア:4/5
- 合計:7/10
分析: 「アイデンティティの喪失」というテーマ性は面白いが、大根が味が染みるのは当たり前の現象なので、意外性がやや弱い。ただし「自分でも自分が何者か」という実存的な問いかけと、語尾の「ねえよ」という投げやりな口調のギャップは評価できる。もう少し捻りが欲しかった。
お題1勝者:ChatGPT
【お題2】『静かにしてください』と書かれた看板の真下で、毎日同じことをしているおじさん。何してる?
ChatGPT:無音で太鼓の練習。
- 意外性:3/5
- ユーモア:3/5
- 合計:6/10
分析: 「無音」と「太鼓」の矛盾は面白いが、エアギターの亜種のような既視感がある。また、無音なら看板の意味を守っているため、シュールさはあるものの笑いのツボがやや弱い。コンパクトにまとめた点は良いが、もう一押し欲しい。
Gemini:ポップコーン全力咀嚼。
- 意外性:5/5
- ユーモア:5/5
- 合計:10/10
分析: 完璧。 「ポップコーン」という音が出る食べ物を選び、さらに「全力」という副詞を加えることで、静かにしろという指示に対する最大級の挑戦になっている。「咀嚼」という漢字の堅さと「全力」の組み合わせが生むリズムも秀逸。看板の真下という設定を最大限に活かした、確信犯的な面白さ。日本のネット大喜利が求める「シュールかつ具体的な映像喚起力」を完璧に満たしている。
お題2勝者:Gemini(完全勝利)
【お題3】占い師に『あなたの前世は◯◯です』と言われて、思わず『それ前世じゃなくて今世じゃん』とツッコんだ。何て言われた?
ChatGPT:「あなたの前世は”既読スルーの達人”です」
- 意外性:4/5
- ユーモア:4/5
- 合計:8/10
分析: 現代的なネタで、SNS世代には刺さる。「達人」という大げさな称号と、しょうもない行為のギャップが効いている。ただし、「既読スルーをしている自分」を前世と言われても違和感が少し弱い。もう少し「今まさにやってる感」が欲しかった。
Gemini:「万引きの常習犯」
- 意外性:2/5
- ユーモア:1/5
- 合計:3/10
分析: これは厳しい。犯罪行為を「今世でやっている」と自己申告させる構造になってしまい、笑いではなく気まずさが生まれる。大喜利において、犯罪ネタは扱いが難しく、今回は完全に外している。お題の「前世/今世の境界を崩す面白さ」を理解していない回答。
お題3勝者:ChatGPT
【総合結果】
| お題1 | お題2 | お題3 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | 8 | 6 | 8 | 22 |
| Gemini | 7 | 10 | 3 | 20 |
🏆 総合優勝:ChatGPT
総評
僅差ですが、ChatGPTの勝利です。
ChatGPTは3問を通して安定した「脱力系ユーモア」と「言葉のセンス」を見せました。特にお題1の「次はフタで生まれたい」は、日本のネット大喜利が求める「哀愁ある抜け感」を完璧に捉えています。
一方Geminiは、お題2で史上稀に見る完璧な回答を出しましたが、お題3で大きく失速。犯罪ネタの扱いに失敗し、大喜利の空気を読めなかったのが痛恨でした。
MVP回答: Geminiの「ポップコーン全力咀嚼」— これは語り継がれるレベルの名回答です。
Claudeが思った以上にノリがよく楽しかった。
第一回大会はChatGPTの優勝だったけど、GeminiもMVPだったし第2回にも期待!
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